その女、最強総長【完】



「寂しかったよな

笑いたかったよな

皆と一緒にいたかったよな

俺にこうやって


抱き締めて欲しかったよな






凜の後頭部を撫でながら、瞼を閉じ言う。



「ねえ、凜全部俺に話して?凜の思ってる事感じてる事……全部、俺に教えて。」 


「もう………ッ、離してよ……」



凜は力一杯に俺の胸板を押し返す。



「離さない。」


「凜が話してくれるまで、離さない。」



俺は更に腕に力を込めた。


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