その女、最強総長【完】



「見たんだ、この間、卓也に迫られてた所……」



…ヤメロ。



「凜にキス、しようとしてた。」



…ヤメロヤメロ。



「凜はちゃんと拒否してた。…でも。」



いくら自分にヤメロと言い聞かせても、言葉という凶器は止まらなくて



「本当は卓也とキスしたかった?キスじゃなくて、それ以上の事も…あぁ、もしかして凜から誘った?」 


俺は気付かなかった。


凜が涙を流していた事を。


「凜は俺のモノなのに。」


俺は凜を見ず、ただ感情に任せ言葉を吐き出す。



  
< 361 / 470 >

この作品をシェア

pagetop