その女、最強総長【完】
「見たんだ、この間、卓也に迫られてた所……」
…ヤメロ。
「凜にキス、しようとしてた。」
…ヤメロヤメロ。
「凜はちゃんと拒否してた。…でも。」
いくら自分にヤメロと言い聞かせても、言葉という凶器は止まらなくて
「本当は卓也とキスしたかった?キスじゃなくて、それ以上の事も…あぁ、もしかして凜から誘った?」
俺は気付かなかった。
凜が涙を流していた事を。
「凜は俺のモノなのに。」
俺は凜を見ず、ただ感情に任せ言葉を吐き出す。