その女、最強総長【完】
「すいません…、あの飾られてる指輪見せて貰えませんか?」
上品な雰囲気のお姉さんは一瞬、俺の風貌のせいか眉をひそめるが直ぐに営業スマイルを見せる。
かしこまりました。
と言い、深く一礼すると白い手袋を嵌め指輪の方へと向かった。
「こちらになります。」
直ぐに俺の場所にあの指輪を持ってきてくれた。
そっと受けとる。
とても、キラキラしていてまるで、星の様だった。
指輪が太陽の光に当たると、尚一層その指輪は輝く。
凛が星で蘭さんが月ならば……
俺はきっと太陽なんだろうな。
と、勝手に考えた。
「フランスの有名なデザイナーさんがが星をモチーフにデザインされた大変貴重な世界に一つの指輪なんですよ。」
「これ、裏に何か彫る事って出来るんですか?」
「勿論です。夜には出来上がるとは思いますよ。」
「…買います。」
「ありがとうございます。」
深く、また一礼しレジへと丁寧に指輪を運んだ。