その女、最強総長【完】



「…話するんじゃないの?」


「その前に充電。」



そう言う、仁の顔が近付いてきたので反射的に目を瞑る。


…あれっ…?


あの感覚がやってこない、というか私の唇を覆うものは何もやってこない。


…むしろ、手の方に違和感が。


私は、目を開き、パチパチと2回瞬きする。



「仁…?何してるの?」


「完璧。」



満足そうに私の手を見つめている。


私の指にはヒンヤリとした金属の感触。



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