その女、最強総長【完】
「次、凛。」
「汝、…健やかなる時も…ッ、病める時も、常にこの者を愛し…、慈しみ、守り、助け、この世より召されるまで固く節操を保つ事を誓いますか……ッうぅ。」
正直自分で何を言ってるのか解らないくらい途切れ途切れで、それでも仁は優しく笑って私の頭を一撫でして
「誓います。」
と耳元で囁いた。
「では、誓いのキスを。…凛さんから。」
意地悪に笑って、゛ん。゛って言って瞼を閉じた。
つまり、早くキスしろ。
ってことだと思う。
私は勇気を振り絞って、仁との距離を少しずつ縮めていった。