その女、最強総長【完】



「でも……、私ちゃんとしたお母さんになれるか解んない。」



仁は黙って私の話を聞いてくれた。



_____



「アンタを引き取った事が私の人生の汚点だわ。」



あの人はそんなことを私に毎日言った。


だったら、何で私を引き取ったの?と、毎日心の中で呟いた。


私が産まれて直ぐ、施設に預けられた、もう蘭が居るから二人も要らない。


それだけの理由で。


それなりに普通の人生を送った私に転機が訪れたのは6歳の時だった。


私を育ててくれるという、里親が見つかったのだ。


初めこそ優しく接してくれたが、本当に初めだけだった。


暴行なんて日常茶飯事。


人型サウンドバック。



そんな気分だった。



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