その女、最強総長【完】
「もう、ダメ。」
強制的に仁の胸に引き寄せられる。
「凛さ、昨日自分で言ったこと覚えてる?」
「………誓います?」
昨日は色々言い過ぎて仁の求めている言葉が解らないので適当に言ってみる。
「違う。もう男の人とは喋らないから見ないから…別れ」
「お、覚えてる!」
今、思うとかなり恥ずかしい。
しかも仁め、忠実に再現しようとしやがった。
「もう、破ってんじゃん。」
……あれってマジだったの?
「いやあれは言葉のあやと言うか…その…」
「言い訳しても無駄。」
とか言って、仁は私を押し倒す。
「……ッ」
体が危険信号をだしてマス。
「優しいのと激しいのどっちが良い?」
「…………優しいので。」
…何なんですかこの会話。
仁の顔が近付いてくる。