その女、最強総長【完】



「古谷仁、よろしく。」



笑って言ってくれたのに、私には泣いている様に見えた。



「仁さんは、どうして此処にいるの?」


「どうして…か。多分、凛のお友達になるため。」


「仁さんは、彼女は居ないの?」


「んー、彼女じゃなくて奥さんならね。」


「幸せ?」


「うん、幸せ。」



彼は何でも答えてくれた。


なんにも、なーんにも


知らない私に笑みを浮かべながら答えてくれた。



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