その女、最強総長【完】
「おはよう。」
いつもの様に仁の優しい声が聞こえた。
「ん…。おはよう仁…」
おはようのキス、を仁の頬に落とそうとすると、仁がちょっと待ってって私を制した。
「凛、お前…俺の事解ってるのか?」
「ふふ、何の冗談?」
私は首を横に傾けて笑った。
仁が冗談を言うなんてかなり珍しいことだった。
「ちょっと、渡辺先生呼んでくる。」
「えっ…」
仁を止める時間も無く、さっと部屋を去っていってしまった。