その女、最強総長【完】
「お前の記憶は日によって、変わってしまうんだ。」
「……それって…」
「もしかしたら、明日は凛蝶の時の凛かもしれない。明後日は中学生の凛かもしれない。」
「仁の事も…お腹の中の赤ちゃんの事も…忘れちゃうの?」
これ以上、神様は私に何を求めているの?
赤ちゃんも、仁も大好きなのに。
こんな大好きなんだよ?
忘れる筈なんて無いよね?
「センセ、何で答えてくれないの?」
「……」
忘れる筈、無いよ。
そう一言、言ってくれるだけで良いのに。