その女、最強総長【完】
沢山の星達だった。
夜空と広大な地に広がる
幾千の星達。
どちらもとてもキラキラしていて幻想的。
正体は……私の仲間達。
「凛華と龍蝶。今日だけのスペシャルバージョン。」
ブォオオンブォオオン
バイクのけたたましいエンジン音はとても心地の良いもので、まるで子守り歌の様だ。
「良く、一緒に暴走出来たね。」
「流羽を丸めるのは本当に大変だった。」
だろうな。
「でも、凛の為だからって言ったら即OKだしやがった。」
ククッと仁が喉の奥で笑う。
「ありがとう、仁。」
「ん。」
後ろから、仁の頬に短いキスを落とした。
話しているうちに仁の背中に乗ったまま、星達に包まれ、心地良く眠りについた。