その女、最強総長【完】
「宇宙人みたいなの?」
「うっ。宇宙人!!」
ぎょっとしながら後退りする咲也くん。
それ以外何て表現したら良いのかわからなかったんだもの。
「ちょっと、一人の時間を下さい!!」
後退りしたまま、バックで部屋に戻る咲也くんを見て皆クスクス笑っていた。
結局、その夜になっても異変は起きなかった。
「心配すんな、ただの予定日だから。」
そう、予定日。
一週間くらい遅れたってそう可笑しくない。
等々皆、帰る時間になってしまいまた、何時もの静けさが戻った。
「凛、痛くない?」
「う………ん……」
あれ?
これってもしかして。
「痛いかも。」
痛さに慣れているせいなのか、私にとっての陣痛は腹痛と変わらない感覚だった。
仁がナースコールを押し、その事を伝える。