その女、最強総長【完】
プロローグ
何故、仁を止めたのかは解らない。
でもあの大きな背中を見送った後急激に眠気が私を襲う。
そりゃ、そうか何時もなら寝ている時間だもの。
「セイ…よく…聞いてね。」
まだ、言葉も解らないセイに言う。
意識が朦朧とする中、私は途切れ途切れにセイに話しかけた。
「お父さんはね…一見冷たく見えるけど
…甘えたさんで
…とても寂しがり屋で
…とても強がりなの。」
「だからね、もし仁が泣いていたら」