その女、最強総長【完】


「力也翔だ!」


と、なんとも間抜けに本人の目の前で、指を指しながらフルネームを言ってしまった。


「お前、アホか?」


「…」


確かに、自分でもアホっぽいなあと思ってしまい何も返せない。


でも、アホでもこのメロンパンだけは譲れない!


「メロンパンクダサイ」


と、棒読みで私の意志を伝える。


「やだね!此れは俺様のメロンパンだぞ!」


どっちも一歩も引かず時間は過ぎて行く。


もうお昼休み終了まで3分じゃない…もう、最終手段に出るか。










< 52 / 470 >

この作品をシェア

pagetop