その女、最強総長【完】
「古谷さんー、仁さーん!」
と、声を小さな声で掛けてみる、が、相当熟睡しているみたい。
ま、いっか。
私は、寝ている古谷仁の横に座りメロンパンの袋を開けた。
「いっただきまーす!」
私は、大きく口を開けて一口ずつ味を噛み締めながらメンロンパンを堪能した。
「に、してもー…こいつやっぱ美形だなあ…」
何も無い屋上でやはり、視線が行ってしまうのは、古谷仁で。
ツンツンと、メロンパンを片手に持ちながら空いた方の手で頬っぺたを突いてみる。
「うわー、男の癖にぷにぷにーっ!」
調子に乗った私は、更にぷにぷにと古谷仁の顔を弄る。