その女、最強総長【完】
「ん~……」
手を顎に置き、考える仕草をしている。
「あっ…こいつだ、こいつ!」
画面に向かって指を指す翔。
画面を見ると、写っていたのは屋上で俺のカルピスを飲んだあの、ムサイ男。
「こいつだ…俺が会った奴。」
「同一人物かよ~!」
と、驚く翔をよそに、俺は詳細情報をクリックする。
1―D.
今日来たばかりの転校生。
所属無し……か。
どの族にも所属して無いなんて、この高校の生徒にしては珍しいな。
俺は、暫く考えた後、パソコンをパタンと閉じリオに返した。