ねがい
「おかえり」
!!!!????
一瞬、目を疑った。
ーーーー…真穂が、いた。
あたしは驚きのあまり、声が出なかった。
「晶穂、元気してた?」
ニコッと笑う真穂。
その笑顔はあの頃、
あたしたちが生き別れる前に見せていたものと同じだった。
「な、…何で…」
涙が止まらない。
何で、真穂があたしなんかの前にいるのか…
「会いにきたの」
真穂があたしの手をとった。
「晶穂に、会いにきた」
あたしはワアッと泣いた。
その間、真穂はあたしを強く抱き締めてくれた。