ある冬の日に。[冬]
俺は寒空の下を歩く。
彼女と会うために。
彼女とは毎晩会っている。
場所はいつも同じ、ウチのアパートの近くの公園。
いつも彼女はそこでたたずんでいる。
何をするでもなく。
ただ夜空を眺めている。
晴れた夜空も、雪がチラつく夜空も、吹雪の夜空も、ただ眺めている。
最初に会ったのはチラチラと雪の降る満月の晩。
コンビニに行く通り道で俺は彼女を見かけた。
雪と同じ色のフードのついたコートにブーツ。
背中にかかった美しい髪だけが白い世界で黒く浮かび上がりやたら印象的だった。
「まるで妖精みたいだ。」
俺はポツリと呟いていた。
歩きながら彼女が視界から消えるまで俺は彼女を眺めていた。
彼女と会うために。
彼女とは毎晩会っている。
場所はいつも同じ、ウチのアパートの近くの公園。
いつも彼女はそこでたたずんでいる。
何をするでもなく。
ただ夜空を眺めている。
晴れた夜空も、雪がチラつく夜空も、吹雪の夜空も、ただ眺めている。
最初に会ったのはチラチラと雪の降る満月の晩。
コンビニに行く通り道で俺は彼女を見かけた。
雪と同じ色のフードのついたコートにブーツ。
背中にかかった美しい髪だけが白い世界で黒く浮かび上がりやたら印象的だった。
「まるで妖精みたいだ。」
俺はポツリと呟いていた。
歩きながら彼女が視界から消えるまで俺は彼女を眺めていた。