ある冬の日に。[冬]
それはまだ、彼女がここにいるという事実だけを伝えていて…。

でも、その言葉が声が、私はまだ、ここにいる。だからここにいてもいいよ、と伝えてくれている気がした。

その言葉が嬉しくて、彼女の横にいてもいいのだと認められた気がして、


「また…。また、ここに来るから。」


その想いだけを伝えて、その日は公園を後にした。
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