【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜


「なんか…すみませんでした」



帰りの車内で、あたしはなんとなく謝っていた。



「何謝ってんだ?俺が勝手に行くって言ったのに」


「だって…智也とか失礼過ぎるし、皆テンション高すぎて疲れたでしょ?」



実際あたしは疲れたよ…。


それでも拓海さんは「全然」と言いながら、相変わらず涼しげに笑う。


…いや、思い出し笑いかな?



「楽しかったよ、本当に皆個性豊かで。
あんな家庭なら毎日笑いが絶えないだろうな」


「うーん…まぁそうですね」



なんだかんだで、あたしもあの家族が大好きだ。


嫌なことがあっても、それを考える間もないくらい皆が明るいから。


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