【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
「…そういう家庭、これから作れますよ」



──出来ることなら、あたしと一緒に。



それは言葉にならずに、喉の奥に飲み込まれた。


言えないけど、あたしは本当にそうなれたらいいなって想ってるんだよ……?



なんだか恥ずかしくなって、あたしはすぐに目を逸らした。


それでも、拓海さんがあたしに優しく微笑みかけているのがわかる。


繋いだ手も、ギュッと握り返される。



「…ありがとう」



そう言って、拓海さんは唇に一瞬触れるだけのキスをくれた。




こうしてるだけで伝わったらいいのに…


どれだけあたしがあなたのことを想っているか──。



幸福感と、少しの歯痒さを感じながら

あたしは拓海さんの肩に頭を寄せた。








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