【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
そう言うと、園田は神妙な表情で小さく頷きながら「そうなんですね…」と呟いた。


なんだか急に元気がなくなったように見える園田を気にしつつも、俺は隣にやってきた直属の部下とも話し始めた。


気さくなその男は自分の彼女の愚痴をこぼし始め、俺と園田は笑い話のように面白がってそれを聞いていた。


そいつも酒豪らしく、話しながら園田にどんどん酒を勧める。



「無理して飲まなくていいぞ」


「はい、大丈夫です」



あまり酒が進まないところを見ると、園田はきっと苦手なのだろう。


だからそう忠告しておいたのだが……。


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