【続】SWEET＊AFTER７〜ハジメテの社内恋愛〜

それが誰かなんて考える間もなく、その人はあたし達の前に現れた。



「雅っ──！！」



拓海さん──…！！



あたしは目を見開いて、ソファーに横になった状態のまま硬直した。



…絶対誤解してる！


だってこの状況はもちろん、今の叫び声も聞き方によっては襲われてるとしか思えないだろうから。


実際、押し倒されたのは事実なんだけど…。



一瞬、部屋の空気が凍り付く。


三神さんの表情は見えないけれど、拓海さんの顔はみるみる険しくなっていく。


そして次の瞬間には──



「きゃっ…！！」



あたしの上にいた三神さんは拓海さんによって引きはがされ、ダンッ！と壁に叩き付けられていた。