【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
三神さんの胸倉を掴んで思いっきり睨みつける拓海さん……


当の三神さんは、こうなることは予想していたかのように全く表情を変えないでただ拓海さんを見ている。


あたしはすぐさま上体を起こして、バクバクと激しく鳴る心臓を必死に落ち着かせようとする。



「…お前…雅に何をした?」



仕事で怒っている時にも、どんな時にも聞いたことがないくらいの、

低く怒りに満ちた迫力のある拓海さんの声に、あたしの方がゾクッとした。


何も言葉を発することが出来ずに、二人の様子をただオロオロしながら見つめる情けないあたし。


すると、三神さんは拓海さんを見据えたままフッと微笑んだ。


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