【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
拓海さんは何も言わなかったけれど、握ったままの手にギュッと力が込められたのを感じた。


あの光景を思い出すと胸がチクチクと痛むけれど、それは拓海さんだって同じなんだろう。



いや、あたし以上かもしれない。


いくら三神さんの計画だったからって、他の男の人に押し倒された場面を目の当たりにした衝撃はかなりのものだっただろうから。



お互いに反省しなきゃいけないところはあるし、きっとそれは拓海さんもわかってる。


それを教えてくれたのは、意外にもこの小悪魔な彼だった。


…やり方は正しかったとも言いがたいけどね。


< 228 / 295 >

この作品をシェア

pagetop