【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
「三神さん…」



「ん?」と顔を上げる彼に、あたしの口からは自然と言葉が零れていた。



「……ありがとう」



三神さんは軽く頷いて、天使のような優しい笑顔を見せた。


そして真逆の険しい顔をして彼を睨む拓海さん…。



「……遊馬」


「はいはい?礼には及びませ…」


「覚えてろよ」



なんだか恐ろしいその一言と口元にだけうっすら浮かべた笑みに、顔をひきつらせてピシッと固まったのはあたしの方で。


三神さんは「お~怖っ」と肩をすくめながら楽しそうに笑うだけだった。




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