【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
三神さんの部屋を出て涼しい夜風を受けると、気分が一新するようだった。
黙ってあたしの手を引く拓海さんの背中は広くて頼もしくて、その手も大きくて温かい。
やっぱりあたしはこの人が大好きだと実感して、胸がキュンと締め付けられた。
…だけど、何から切り出せばいいんだろう。
やっぱりまずはここに来ちゃったことを謝るべき?
足早に車へと向かって歩く拓海さんに小走りになってついていきながら考えていると、車の傍まで来て不意に足が止まった。
「……?どうし──っ…」
不思議に思って顔を上げると、拓海さんは振り返りながらあたしの手を引っ張り…
あたしの体はしっかりと彼の腕に抱き留められた。