【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
「許すも何も…拓海さんだけのせいじゃないから。あたし達二人の問題でしょう?

…二人で一つなんだから」



“一人で恋愛してるワケじゃない”


そんな三神さんの言葉は、あたしの胸に深く根付いてしまったみたい。



自分の気持ちをちゃんと伝えて

遠慮せずに、怖がらずにぶつかればいい。


ひたむきに拓海さんを追いかけていた頃のように。



「……そうだな」



拓海さんはシートにもたれて、僅かに笑みを浮かべる。



「アイツに諭されるとは不本意だが…まぁ感謝しなきゃいけねーな。
他にやり方はなかったのかって感じだけど」



予測不能な三神さんの行動を思い返して、あたしも思わず笑ってしまった。


< 236 / 295 >

この作品をシェア

pagetop