【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
だけど、あたしもこれだけは謝っておかなきゃいけない。



「あ…あの、拓海さん…。
三神さんに無用心についていったりして…すみませんでした…!」



膝の上に握りしめた両手を置いて、ビクビクしながら謝って頭を下げた。



「あぁ…遊馬じゃなかったら大問題だ」


「ですよね……」


「そのことだけは許せない」


「……え゙ッ!?」



まさか『許せない』と言われるとは思わず、ぱっと顔を上げると…



「──っ…!?」



拓海さんは突然あたしの腕を掴んで引き寄せ、首の後ろに手を添えた。


唇が重なるまであと10cmほどの距離でピタリと止まり、綺麗で吸い込まれそうな瞳があたしを捉える。



「お仕置きが必要だな」



< 237 / 295 >

この作品をシェア

pagetop