【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜

静かな車の中では、二人の吐息と官能的なキスの音だけが響いていた。


優しく味わうような口づけに溺れそうになりながら、なんとか理性を保って部屋へ向かう。


靴を脱ぐのももどかしく、言葉を交わすのすら忘れてお互いを求め合っていた。



ようやくベッドにたどり着いた頃には、もうあたしの身体は骨抜き状態で。


熱に浮かされたようにふわふわした意識の中、久しぶりに素肌を全て曝すことにも何の抵抗もなかった。



拓海さんが緩めたネクタイは、シュルッと音を立てて外される。


何度も見ている仕草なのに、性懲りもなく胸を高鳴らせながら見惚れてしまう。


< 239 / 295 >

この作品をシェア

pagetop