【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜
不服そうなあたしに、拓海さんは軽いため息をついて眉間に手を当てる。



「そんなに俺と離れるのが嫌か…」


「はっ!?いや、違っ…!」



……違わないけど。


と心の中で言ったはずが、それを見透かすように拓海さんはクスッと悪戯に笑った。



「相川をヘルプに出すってことは半ば決まってたんだよ。俺は後押ししただけ。

それはお前が期待されてるってことだ。会社からも、俺からも。
だから頑張ってくれよな」



──ドキン…。


『俺からも』


その一言で、こんなにあっさりと気持ちが切り替わってしまうなんて。



「……わかりました」



あたしはもうこの人の虜なんだと、改めて思い知らされる。


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