【続】SWEET*AFTER7〜ハジメテの社内恋愛〜

「おい、もう帰るぞ」


「あ…はいっ!」



いつの間にか帰り支度を終えた拓海さんが、あたしの頭にポンっと手を置く。



「今日は俺の家に来るか?」



その一言で、あたしはスプリングコートを羽織ろうとして一瞬ぴたりと動きを止めた。



──拓海さんの家に?



「えっ…でも、もうこんな時間ですよ?」



実家暮らしの拓海さんは、

『家族がいたらヤることヤれないだろ』

とか言って、夜は必ずあたしのアパートに来ていたから不思議に思って聞いた。


(決してあたしはあんなことやこんなことをシたいわけじゃないんだけど!!)


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