狼少女と初恋。
放課後の教室。
「で、紗那が___。」
さっきから、
紗那さんの話ばかり。
那月は再会してから
何度も私の所に来る。
でも、いつも紗那さんの事。
今、2人は俗にいう
停滞期、らしい。
「紗那、最近連絡
くれないんだよ。」
「それって、那月に
悪いところはないの?」
「それが思いつかないんだよ。」
「キスが下手なんじゃないの(笑)?」
なんだかんだ言いながら、
しっかりと相談に乗る私。
だってコレしかないんだもん。
放課後の相談。
コレが私達の繋がり。
こんな日々が続いた。