狼少女と初恋。


「紗那は姫、なんて呼ばれてるぐらい
 モテてる。だから、
 男遊びも他人以上にしていた。」

嘘・・・。
驚愕し、両手を口元にあてる。
紗那さんにそんなイメージが
なかったから。

「俺が付き合ったのだって
 始めは遊びだった。
 『男避け』に利用されてた。
 俺は別にかまわなかった。
 姫と付き合えるのだって、
 幸運だった。」

そんな・・・、
これが恋愛?
あんなに自慢げに
話してたじゃん。

「そして、
 紗那が浮気していたことに
 気付いたんだ。」

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