狼少女と初恋。
それは私も学校生活に慣れ、
1人で校舎内を
探検していた昼休み。
あ、そだ。
那月に案内してもらおう。
ただ広すぎるこの校舎は
使っていない教室も
多々あるはず。
そこを溜まり場として
乃愛と使お☆
「那月ー…っ」
何度も訪れた
2年教室の戸を開けると
那月と笑いあっている
彼女が見えた。
彼女はいつものように、
可愛い顔して、
少しだけ頬を紅潮させ、笑ってる。
どこからどう見ても、
那月の事が好きって、
アピールしてる。
華奢な指が、肩にのり、
こっちを向いてって言ってるみたい。
その細いシルエットに
白い肌。
「…乃愛…?」