狼少女と初恋。


宇田さんと私は、ギャル系。
私はクール系なのだが、
宇田さんの中でそーいう事に
なっているらしい。
もう夏だし、
ミニ丈のショーパンが
今日のお目当てだ。

ちなみに乃愛たちは森ガール系。
あんなに着込んで暑くないのか?
というイメージしかない。


「宇田さん、よろしくね。」

「あー、誰だっけ?
 ま。よろしく!」

…ちなみにちなみだが。
さっきの『案外ちっちゃくない?』
発言も宇田さんである。
結構、男前というか、
何というか……。

「あっちいこ!」

ぐいぐいと、
宇田さんに引っ張られて
連れてこられた先は『rey』
私達、中学生には大助かりな
ファストファッションブランドだ。
ココはメンズも取り扱っているので、
サイズを選べば、
かっこいい系もある。
…やるじゃん、宇田さん。

『宇田さんのポイントが10上がった!』

RPGのゲームを思い浮かべ、
宇田さんを褒めようと、
捜した矢先…、

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