どうして好きなんだろう
あれから電車に乗れる状態になくて、ひたすら俯いて2駅分を歩いて帰った私を、心配性のママも首を長くして待っていたパパも、さほど詮索はしな
かった。
両親も真尋が留学することを知っているから、どうせ真尋と大泣きしながら遅くまで過ごしていたと勝手に思ってくれているようで。
やっぱり…今日が卒業式でよかったと思う。
着替えてくると言って2階の自分の部屋に入って、そのままベッドに横たわる。