どうして好きなんだろう
「ただいま~。」
お父さんは普通のサラリーマン、お母さんは専業主婦のごくごく普通の我が家。
一人娘の私をいわゆる過保護に育てているお母さんは、かなりの心配性。
義人も全然敵わない。
「理央ちゃん!遅くなるってメールはいいけど、でもお外真っ暗よ?義人くんにもちゃんと送ってもらった?」
「大丈夫だよ~。まだ人通り多いし、襲われないって。」
台所にいたお母さんだけど、私の声を聞いて玄関まで飛んでくる。
「もう!襲われてからじゃ遅いのよ?お母さん、迎えに出ようかと思ってたんだから。」
「じょうだん!それより、今日のご飯は?なんかいい匂いする~。」
お母さんお得意の煮込み料理系かな。
専業主婦のお母さん、ご飯はいつもきっちり作ってくれる。