君のコト、さらっていいですか…?
ハァ、ハァ…

なんか今回長くない!?

気付いたらみんないないし…

もしかして迷った!?

あーもうどうしよ、

道わかんないや…

私はトボトボ歩き出す。

ダメだなぁ私。

誰かが探しにでもくるだろうと

ガードレールの草むらへの方向で

ガードレールに座る。

溜息をいくつかつく。

マラソン大会は怒られるだろうな…

文、友ちゃんにも、

愼樹にだって、続いていれば

「忘れるって決めたんだけどな…」

涙がこぼれてくる。

泣いちゃだめなんだ、もう引きずるな…

首に巻いてあるタオルで必死にこする。

「莉津?」

聞き覚えのある声。

振り向けば見覚えのある顔。

慌てて立ち上がったら

「う、うわああああ!」

「おい!?」

滑り落ちたんだ、

運がいいのか悪いのか2人で。

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