君のコト、さらっていいですか…?
「ま、允兄!?」

酷い汗と青い顔で今にも倒れそう。

私はずるずると家まで允兄を

運び込んだ。

こういうときは…どうすればいいのかな

一応冷えピタと水と塩と扇風機は

準備完了。着替えはお父さんので

いいよね!

でもさすがに着替えさせることは

出来ないので允兄の汗を拭いていた。

「莉…津?」

「大丈夫!?允兄!」

「あーもう楽になった」

「どうして待ってたの?」

「ちょっと莉津に話があって、

そしたら誰もいないし」

「私は今日、少し学校長引いちゃった

から…」

言えばマラソン大会で迷った自分が悪い

「莉津のお母さんに伝えてくれって

言ったんだけど自分で伝えろって

言われたもんだから…」

「それで…何?」

「やっぱり少し寝てていいか?

気持ち悪い」

「うん、お大事に…」
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