君のコト、さらっていいですか…?
そしたら家の電話が鳴る。

「はい、南です」

『莉津?どうして携帯でないのー!』

そうだ、愼樹とのことで

仕舞ったんだった。

「あーごめん、どうした?

友ちゃん」

『今から会えない?』

「んーと…」

允兄を見る。

「俺は1人で大丈夫だから」

目を見ただけでわかる允兄も

凄いなぁ…

「いいよ、どこ?」

『いつものカフェの個室でいい?』

そこは文と友ちゃんとで

いわゆる女の子会議する場所。

「わかった、行くね!」

電話を切って允兄を見る。

「何かあったら…」

「携帯持ってないくせに?」

「あ、あはは…」

私は苦笑い。

「あ、確か今日お父さんもお母さんも

ダブルで飲み会だから私だけか」

「俺の携帯持ってけ、なんかあったら

家からかけるから」

「わかった、待っててね!」

私はこうして友ちゃんの待つ

カフェへ向かった。
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