君のコト、さらっていいですか…?
「してくれればよかったじゃん、

そしたら愼樹のこと

好きになってたかもよ?」

「誰がお前を好きって言った?

もしかして俺のこと好きなの?」

「は、はぁ!?

何言ってんの自意識過剰!」

「だよなぁ…

優しくおんぶしてやるって
 言ってるやつに

“蹴られたいの?”なんて
            
言うもんなぁ…」

「それはスイマセンデシタ。」

「ま、そんなにして欲しいなら
    
してやんなくもないけど」

「じゃあ、いい。」

「可愛くねーヤツ。」

「はい、もう手疲れた」

「お疲れ、はいゴミ」

「ゴミまでも捨てろと?」

「もちろん、携帯代は高いからなー…」

「しょうがないなぁ…」

「はい、立って」

愼樹が私の腕を引っ張る。

「言われなくても立つよ」

立ち上がったときに

グイっと腕を引かれた。

ギュ。


ギュ?
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