君のコト、さらっていいですか…?
ばれるのか?
翌朝、学校―――
「ねえ昨日の置き傘、嘘じゃーん!」
文が笑いながら言った。
「はははー!ばれた?」
苦笑い。
「キョロキョロ、
シドロモドロだったし」
ま、待てよ。もしかして愼樹とのこと…
「で、どうしたの??」
「は?」
目が点になった。
「あ、あー近くを通りかかった、
知り合いのおばちゃんに
入れてもらったんだー♪」
もちろん、嘘である。文は心臓に悪い。
「ふーん、遠慮しないでよね。
風邪ひかれたら困るし」
少し心配そうに顔を暗くして言う。
「ごめん、ありがと」
「莉津」
聞き覚えのある声がした。
「は、はひっ!?」
だから声が裏返った。
文も口をパクパクしてる。
「授業後、図書室、遅刻は厳禁。
以上。」
淡々と話して去っていった。
文が何を考えてるかも知らずに
私は今ある状況を楽しんでいた。
「ねえ昨日の置き傘、嘘じゃーん!」
文が笑いながら言った。
「はははー!ばれた?」
苦笑い。
「キョロキョロ、
シドロモドロだったし」
ま、待てよ。もしかして愼樹とのこと…
「で、どうしたの??」
「は?」
目が点になった。
「あ、あー近くを通りかかった、
知り合いのおばちゃんに
入れてもらったんだー♪」
もちろん、嘘である。文は心臓に悪い。
「ふーん、遠慮しないでよね。
風邪ひかれたら困るし」
少し心配そうに顔を暗くして言う。
「ごめん、ありがと」
「莉津」
聞き覚えのある声がした。
「は、はひっ!?」
だから声が裏返った。
文も口をパクパクしてる。
「授業後、図書室、遅刻は厳禁。
以上。」
淡々と話して去っていった。
文が何を考えてるかも知らずに
私は今ある状況を楽しんでいた。