君のコト、さらっていいですか…?
いつも通り入った教室には



文と友ちゃんがいた。

「莉津、ちょっと本借りてきて!

“告ル”っていう本!」

「い、いいけど…

何で文が行かないの」

「課題、今日中だから!」

「了解、了解」

私は教室を出て、図書室へ向かった。

「本当は課題終わってるくせに」

「いいのっ、言っちゃったら

面白くないでしょっ」

「莉津と戻ってから意地悪く

なったねー」

「だってまた莉津ひねくれるもん」
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