温かい春の訪れ【完】

「私たち居ない方がいい?」
私の友達2人は嬉しそうに席を立ってしまった。

「ちょ、ちょっと!」

「俺ね、」
木ノ下くんは私の席の前に座って私の顔を見ながら話はじめた。
私は、彼の話に耳を傾けた。

「麻野のこと、合格発表のときから知ってた」

私の今の顔は多分とてもびっくりしていると思う。

「俺、合格発表見て友達と電車で帰ろうとしたら合格者が貰う書類の紙袋持ってる麻野と友達を見た。」

私の顔を確認しながら彼は話し出す。

「小さい男の子が改札前で泣いてるのを麻野はすぐに声かけてた。優しいなって思った。同じクラスになりたいって思ってた。話したいって思ってた。」

もしかすると…彼は…


「好きなんだ、麻野のことが」
優しく私に笑いかける木ノ下くん。
まだ、出会って一ヶ月立ってないけど
私のこの想いは本当だと思うの。


「付き合って下さい」
彼はゆっくり頭を下げた


「はい、」


_____出会いの春


これからの高校生活は
キミでいっぱいになりそうだね

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