温かい春の訪れ【完】
『なあ、花見しねぇ?』
かっちゃんは楽しそうに話してくる。
「したーい!!したい!!」
私は、その場でぴょんぴょん跳び跳ねながら返事をした。
『さすが、さとみ!!女子誘っとけよ~』
「うん!!いつにする!?」
『明後日は?』
「聞いとくね!!」
『おーじゃあ、またメールくれよ』
「分かった」
かっちゃんとは約束を済ませ電話を切った。
かっちゃんに会える。
それが嬉しくて早速着ていく服をタンスから引っ張りだした。
当日
かっちゃん含めた男子四人が待ち合わせの場所に立っていた。
「かっちゃん~」
私は、大きく手を振りながら彼の名前を叫んだ。
かっちゃんは両手で振り替えしてくれた。
「そろそろ付き合えばいいのに」
友達が私の隣でいい始めた。
「ほっんと!!早くくっつけっつーの」
それを聞いた他の友達も笑いながら呟く。
告白なんてできないよ。
言ったらどうなるんだろ。
私たちの関係は終わってしまうのかな?