小悪魔王子
おぉ
「正解。」
僕の言葉を聞くなり嬉しそうに笑う苺香。
「よーしっ!!いくよぉ!!」
苺香はマッサージを始める。
「へー。なかなか上手いじゃん。」
「だってよくお父さんにマッサージしてあげてるもん!!」
自慢げに笑う苺香。
キュン
「.....。」
不覚にもこんな奴にキュンっとしてしまった僕。
本当ムカつく。
天然でやってるってのがさらにムカつく。
「やっぱ微妙。」
ムカつくのでわざとこんなことを言ってやる。
「そんなことないしっ!!」
「ちょっと。あんま強くしないでよ。」
僕の言葉が気に入らなかったのだろう。
さっきより手に力を込める苺香。
だけど、ちっとも痛くない。