小悪魔王子
「待って!!あと5秒っ!!」
そう言って苺香が僕の腕を掴む。
あと、5秒?
ピーピー
電子レンジの音が響く。
もしかして....
「僕に冷凍食品食べさせる気?あり得ないから。」
「あり得ないって....冷凍食品バカにしちゃあダメでしょ!!?大きくなれないよ!!?」
「......。」
何?こいつ?
僕を怒らしたい訳?
子ども扱いにもほどがある。
苺香は小さい子どもを怒るみたいな態度で僕に接してきたのだ。
「僕のこと何だと思ってんの?」
「生意気な弟。」
即答かよ。