小悪魔王子
マジ、ムカつく。
こんなにも僕の思い通りにならないことなんて初めてだ。
僕は逆に苺香の腕を掴みこちらに思いっきり、それはもー思いっきり引っ張ってやった。
「うわっ!!?」
もちろんずっこけそうになる苺香。
ドンッ
そのままの勢いで苺香は僕にぶつかった。
僕は苺香の顎を軽くあげる。
あまりあげすぎると僕の顔が見えなくなるから。
「苺香?僕のこと弟だとか思わないほうがいいよ?」
苺香に妖艶に微笑んでみる僕。
僕の変化に気づいたらしい苺香は固まってる。
「男だから。僕は。」
チュッ
僕は苺香の頬に軽くキスをする。
「なっ!!ふっ風斗くん!!?」
「フフッ。バーカ。」
苺香は顔を真っ赤にして頬をさすってる。
やっぱ、こーでなくっきゃ。