小悪魔王子
「本当ですか〜?緊張しましたぁ。」
「えぇ!!?あれで緊張してたの!!?風斗くん!!」
にこにこ笑う風斗くんの肩に触れて叫ぶモデルのKanon。
苦しい、痛い。
なんで.....?
「緊張してたよぉ〜。だってKanonちゃん演技上手でしょ?失敗したらどうしよ〜って。大事なシーンだったしさぁ。」
「あぁ!!風斗くん、可愛い!!草食系だぁ〜い好き!!」
ギュッ
風斗くんを抱き締めるモデルのKanon。
「もう、Kanonちゃん。みんないるのに....。」
まんざらでも無さそうな風斗くん。
あぁ、そうだ。
今日の夕飯は私が作るんだった。
こんなの見ている暇なんて....
「....っ。」
早くここから離れよう。